AIによる顔検出と位置調整

AIによる顔検出と位置調整

タナカ印刷では、さまざまな情報サービスのお手伝いをさせていただいております。

今回は、AI技術を利用した事例をお伝えします。

AI(人工知能)に顔を認識させて処理をする

大量の顔写真が掲載された紙面で、AIを使って自動で顔位置を調節します。

【作業手順】

①顔の位置や大きさがバラバラな写真を用意して、レイアウトソフト(InDesign)に配置します。

②Python(パイソン)というプログラム言語を使って、OpenCV(オープンシーヴィ、英語: Open Source Computer Vision Library)という機械学習ライブラリを読み込みます。

③さらに顔検出をするための学習済みのファイル(haarcascade_frontalface_alt2.xml)を読み込んで計算します。
写真の見た目から、明暗差などの特徴を抽出して人の顔を判別してくれます。
その結果、顔の位置を四角形で取得することができます。

④この四角形の情報をもとに、レイアウトソフトで位置調整をします。
今回の場合は、スクリプト(簡易プログラム)で自動処理を行いました。
1点だけ、顔検出に失敗しています(オレンジ網部分)。三角巾を被っているからでしょうか。

■自動処理の様子を動画で見る場合はこちら



〈豆知識〉
AI処理では、このような誤検出や未検出がつきものです。これを減らすことを「汎化性能を高める」と言います。

⑤四角形付きで表示するとこんな具合です。
検出された顔位置が揃っていることがわかると思います。

⑥今回使用した検出ファイルは「顔(正面)」専用のものでした。OpenCVではこの他にも「目」「メガネ」「猫の顔」「全身」「笑顔」などの検出ファイルが用意されています。

【まとめ】

実際のお仕事では、517名の顔写真を上記の手法で貼り込みました。

成功率は99%で、AIが顔を検出できなかった写真は7名でした。

最終的に、未検出の7名と、AIが認識した顔位置判断でどうしても納得のいかない写真のみ手動調整を行いました。全ての写真を人が手で行う事に比べれば、生産性の向上・時間短縮に繋がったと思います。

この手法を使えば「顔写真入りの名簿」や「卒業アルバム」などにも役立てられそうです。

【使用したアプリケーションやプログラム言語】

「Adobe InDesign」「Python」「OpenCV」「JavaScript」

【記事用に使用した画像素材】

素材辞典 Vol.192「ビジネス・爽やかフレッシュマン編」

素材辞典 Vol.207「ビジネス・会議・プレゼンテーション編」

素材辞典 Vol.210「働く若者・仕事編」

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